家庭における燃焼ゴミの取り扱いはどのようにすればよいか

燃焼ゴミとは、可燃ゴミや燃やすゴミ、燃えるゴミとも呼ばれている廃棄物を意味します。多くの自治体では、生ゴミや紙くずなどを燃焼ゴミとして処理しています。さらに近年では性能に優れたゴミ処理場の拡充により、これまでは燃やすことのできなかったものも燃焼ゴミとして処理可能なケースが増えてきました。

ビニールやプラスチック容器など燃やすと有害ガスが発生するゴミも、燃焼ゴミとして安全に処理できる施設が増えています。なお自治体によって具体的な分類は異なりますが、以下に分類されるもの以外は燃焼ゴミとして扱われるのが一般的です。

不燃ゴミ：金属、ガラス、ライター、小型電化製品など
資源ゴミ：古紙、カン、ビン、ペットボトル、段ボールなど
粗大ゴミ：家具、電化製品（家電リサイクル法、パソコンリサイクルの対象品を除く）など

ただし環境保全の観点から、燃焼ゴミであってもリサイクルを優先している自治体も少なくありません。あるいは販売店などが資源ゴミを回収しているケースもあるでしょう。家庭から出る廃棄物の大半は燃焼ゴミとして処理されているので、廃棄物量の削減においても重要な種類のゴミと考えられています。家庭ゴミにおいては、エコバッグの利用や簡易包装の推進により、ビニール・プラスチック容器を中心にゴミの量を減らす取り組みが進められています。

さらなるゴミ削減のため、個人でも品物を購入する時点で無駄がないかに気をつけるのもポイントです。

燃焼ゴミを減らせれば、日々のゴミ出しの手間が省けるだけでなく、むだなものを買わずに済むので経済面においても節約にもつながるでしょう。加えて自治体がゴミ処理にかけている費用の削減にもなるため、社会全体のゴミ処理コストを抑えることが可能です。